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女声アンサンブル 八重桜

女声アンサンブル 八重桜

2014年に主宰の富本泰成の呼びかけにより結成された声楽アンサンブル。 純正なハーモニーや母音の響きの一体感を追求し、女声合唱らしい透き通ったサウンドを 目指している。その上で、ソリストとしても高い実力を持つメンバーを支えるために、カウンターテナー歌手を複数人編成し、繊細さと壮大さを併せ持つ女声合唱を追求している。

主催公演の他、オーケストラとの共演、演奏会のゲスト出演、中学校の芸術鑑賞教室出演 などを行なっている。また、ラジオでの生演奏披露や、ゲーム・映画のレコーディングに 参加するなど、様々な演奏活動を行なっている。

 

member

稲村麻衣子

稲村麻衣子 Maiko Inamura

Soprano

 両親ともに演歌大好き、父は町のカラオケ大会で見事優勝!…そんなDNAを持って生まれ、物心つく前から日々演歌を聴きながら育つも、受け継いだのは「歌が好き」という部分のみで、小学校では音楽の授業で歌うことが何よりの楽しみでした。 小学三年のある日、地元の合唱団の団員募集チラシが教室の黒板に貼られているのを見てとても興味が湧いたので、友達と話題にして盛り上がるけれど今ひとつ勇気が出ず…そんな時背中を押してくれたのは担任の先生。まいこちゃんは歌が好きだから試験を受けてみたら?との一言で、私の心と運命は決まったのでした。  ネウマ譜のグレゴリオ聖歌から委嘱の現代曲まで、世界中の様々なジャンルの曲を積極的に学んで演奏する合唱団だったので、本当にたくさんの貴重な経験ができたし、ソルフェージュの教育もしっかりと組み込まれていたのが有り難かったです。三つ子の魂百まで、じゃないですがすべてのことが現在の音楽活動に根強く結びついています。歌の上手な憧れの先輩たちが音大へ進学するのをずっと見てきて、高校一年生の時に声楽の個人レッスンを受け始めると、いよいよ自分も音楽の道を目指してみたいと夢を抱くようになりました。  念願の東京芸大に合格してからは、バッハカンタータクラブの活動に心血を注いだり、現在も所属する声楽アンサンブル・ヴォクスマーナ( https://vox-humana.wixsite.com )との出会い等で、声と緻密なアンサンブルへの探究は止むことはありませんでした。 そして大学を卒業する頃に初めて東京混声合唱団( https://toukon1956.com )へエキストラとして歌いに行きました。当時のレパートリーは前衛的なものが多かった印象ですが、雑食で何でも演奏してきた経験がここでも大いに役立ち、団員や事務局の方々に見込まれてその後長くお付き合いしていくことになります。  ご縁の数珠繋ぎで八重桜のメンバーとしては2014年の結成時からずっと歌っていて、主に高声部を担当しています。私が歌手として掲げるモットーのひとつは「3オクターブの声を自在に操る」ですから、AcappelLaboのように多彩な音質を求める演奏においては特に、声域の垣根を越えた自由なパフォーマンスを極めていきたいと考えています。 神奈川県出身。東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。声楽を桑原妙子、三宅春惠、木村宏子、朝倉蒼生の各氏に師事。 声楽アンサンブル・ヴォクスマーナ、女声アンサンブル八重桜に所属。東京混声合唱団団員。 古楽から現代曲までレパートリーは幅広く、歌手としての演奏活動の他、合唱指導やボイストレーニングも行っている。 [email protected]

瀬戸翔吾

瀬戸翔吾 Shogo Seto

Countertenor

 私の本業は「科学館で来館者との対話を通じて科学のあり方を考える仕事」です。なぜそんな私がこのAcappelLaboにいるのでしょうか。  私が科学館で来館者と対話する際によく話題に上がるのが、「AIは人間に置き換わるのか」というテーマ。確かに最近では、文章を作るAIや絵を描くAIなど、AIにできることが増えてきました。科学館の職員としてこれについて想いを巡らせるうちに、音楽家としてもある疑問が浮かびました。 「自動音声でもアバターでもなく、生身の人間がコンサートホールで生演奏をすることの意味は何だろう?」 まだ答えは出ていませんが、これを考えるキーワードは「人間特有の魅力」だと私は考えます。そしてそれを感じ、探求できる場所こそがAcappelLaboだったのです。多様なバックグラウンドを持った歌い手が集まったAcappelLaboでは、個々人が人間特有の「声」という楽器の可能性を様々なアプローチで探りながら、「アンサンブル」という対話を重ねて音楽を作っています。このプロセスに私は「人間ならではの魅力」を感じたのです。  私も自分なりのアプローチでアンサンブルや声の可能性を探っています。AcappelLaboでは「女声アンサンブル八重桜」と男声合唱グループの「emulsion」という、声種・ジャンルの全く異なる2グループに所属しています。またその他にも、歌って踊るポップスのアカペラグループやビートボックスにも挑戦しています。  「人間特有の魅力」には答えはないと思います。ですが、声の可能性を探求し続けるAcappelLaboのアンサンブルを聴くと何かヒントが見つかるかもしれません。

高橋幸恵

高橋幸恵 Sachie Takahashi

Alto

音楽との出会いー幼い頃は姉とともに、音楽好きの母に色んなコンサートに連れて行ってもらいました。 歌うことが好きだった3才の頃、当時のヤマハのキャラクター「なぁにぃちゃん」に会いたくて3歳児ランドへ通い始め、ヤマハではグループで楽しみながらアンサンブルをしたり作曲をしたり…私の音楽の根となる部分を作ってもらいました。 小学生になりピアノも習い始めました。ピアノは自分の気持ちを言葉で表すのが苦手だった私にとって、心を映せる大切なツールになり、素敵な先生方と出会い、音楽を通して想像の羽を広げて様々な世界に飛んでいけることを知りました。   そして合唱と出会った中学時代。合唱が盛んな横浜国大附属鎌倉中で、3年生の時にNコン出場を目指すメンバーになり、合唱中心の日々を送りました。 合唱を続けたくて、高校入学とともに地元の湘南市民コールに入団し、声楽も習い始めました。母体である普友会にも参加し、プロのオケや著名な指揮者の下で歌ったり、様々な合唱作品に触れる機会を得ました。大学4年生まで在団した市民コールは、今でも私にとってホームのような存在です。 大学入学後はドイツリートに出会い、詩と音楽の深い結びつきに魅せられ、ピアノと一対一で詩の世界を創り出すことに興味が向かいました。ドイツリートという一つのジャンルに没頭したことが、私の音楽の幹となり枝葉となっているのではないかと感じます。 現在は様々な団体で研鑽を積ませていただき、八重桜には2019年から参加しています。女声合唱に正面から取り組むのは初めての経験で、その繊細で緻密な世界に魅せられています。 言葉を届けること、また言葉を離れて「声」という楽器として存在すること、得難い仲間とともにこれからも両方を追求していきたいです。 * 大阪府出身、神奈川県藤沢で育つ。国立音楽大学修士課程ドイツ歌曲コース修了、同博士後期課程単位取得満期退学。同大学音楽研究所(バッハ演奏研究)にて古楽アンサンブルの研鑽を積む。在学中、ウィーン国立音楽大学リート・オラトリオ科に交換留学。サイトウキネン「若い人のための室内楽勉強会」を受講。 これまでに宗教曲等のソリストを多数つとめる他、声楽メンバーとして、Bach Collegium Japan、harmonia ensemble、モーツァルト・アカデミー・トウキョウ、ヴォーカル・コンソート東京等の公演、録音に参加。

田中寛

田中寛 Hiroshi Tanaka

Countertenor

 私の名前は、田中寛といいます。現在は、総合商社で主に事業投資の仕事に携わりながら、同時に声楽アンサンブルのシンガーとしても活動しています。  音楽への愛着は幼少期に始まります。両親が吹奏楽団のメンバーであったため、私も自然と音楽の中で育つことになりました。特に、エレクトーンやキーボード・シンセサイザーに興味を持ち、それらの楽器と触れ合う機会が増えるにつれ、音楽への情熱も日々深まっていきました。 そんな中、私が声楽に目覚めたのは高校時代で、合唱部に入部したことがきっかけでした。そこで私は音楽の持つ新たな魅力、人の声が奏でるハーモニーに惹かれました。 現在、私が所属している女声アンサンブル八重桜では、抒情的な作品の表現に長けたパフォーマンスを展開しています。私たちは音楽を共有し、一緒に作り上げることによって、深い絆と共感を育んでいます。そして、それぞれが持っている声の特性と表現力を最大限引き出し生かすことで、私たちは美しく、力強いハーモニーを創り出します。このプロセスは、一番楽しく、やりがいを感じる瞬間です。  最近ではアンサンブルとは別に、独唱にもチャレンジしています。音楽大学で体系的に声楽を習ったわけではないのですが、声楽家の先生からアドバイスを受けつつ、自分の歌唱を少しずつ磨いてきました。この経験は、私を一人のシンガーとしてさらに成長させ、アンサンブルにおける貢献度も高くなると確信しています。  普段は総合商社で仕事をしており、優秀な同僚たちと共に、グローバルな規模でエキサイティングな仕事に取り組んでいます。この仕事を通じて海外の人々と接する機会が増え、私の視野は大きく広がりました。今では、音楽でも多様な文化や人々と交流し、一緒に活動することが夢です。  音楽とビジネス、二つの異なる分野に挑戦しながら、その双方から多くを学び、それぞれを織り交ぜて新たな価値を創造していきたいと考えています。これからも、私の成長と挑戦を続けていく旅路に、ご期待ください。

谷郁

谷郁 Kaoru Tani

Soprano

 私は現在、合唱指揮をメインに音楽活動をしており、その傍らで合唱やアンサンブルの中で歌っています。 まさに合唱漬けの日々を送っているわけですが、私が合唱と出会ったのは小学校高学年の頃。小学校に合唱指導に熱心な先生がいらっしゃり(音楽の先生ではなく専門は理科!)、その先生の影響で合唱に興味を持ち始め、中学校で合唱部に入部。指揮者の先生がいらっしゃらない部活だったので、歌うだけでなく、先輩の真似をして指揮を振ったりもしながら部活動に熱中していたところ、コーチの先生から音大への進学を勧めていただきました。ヘ音記号の読み方すら怪しい状態から、高校の3年間で声楽とピアノとソルフェージュを必死に学び、2006年に国立音楽大学の声楽科に進学。 しばらくは声楽を学ぶことに専念していましたが、大学で合唱指導者コースを受講したことをきっかけに合唱指揮を学びたいと思うようになり、せっかく学ぶなら我流ではなく将来の仕事に直結するよう海外の大学で学ぼうと、留学を決めました。2011年にオーストリアのウィーン国立音楽大学の指揮科に合格し、エルヴィン・オルトナー氏をはじめとする先生方のもとで3年学び、その後グラーツ芸術大学の合唱指揮科に籍を移し、ヨハネス・プリンツ氏のもとで大学院まで修了し、2017年に日本に帰国しました。  現在は、富本くんをはじめAcappelLaboメンバーも多く所属しているvocalconsort initium( https://chordirigent.wixsite.com/vocalconsort-initium )をはじめとする4つの合唱団の常任指揮と、その他指導や客演指揮などで常時10ほどの合唱団と一緒に音楽活動をしています。 最近は合唱の講習会やコンクールの審査などで首都圏以外からもご依頼をいただく機会が増えてきました。次の目標はinitiumの海外公演を行うことです! 普段は指揮者として人の前に立つことが多いですが、AcappelLaboでは同世代の素晴らしい音楽家たちとともに歌い手として音楽を作ることができて多くの刺激をもらっています。これからもお互いに高め合い、楽しみながら、音楽を届けていきたいです。

對馬香

對馬香 Kaori Tsushima

Soprano

学芸会の代わりに音楽集会がある苫生(とまぶ)小学校で毎年合唱の楽しさに触れました。(本当は演劇がしたかったので、他校がめちゃくちゃ羨ましかった!)バスケ部に入りたかった4年生当時、駅伝の大会中に踵の骨の発育異常がわかり、泣く泣く入部を断念。そんなとき、同校合唱部の顧問をしていた母に勧められ、合唱部に入部しました。そこからめくるめく合唱人生が...💛部長を務めた6年生になる頃には、NHK全国学校音楽コンクールの東北ブロック代表として選出して頂き、貴重な体験をさせてもらいました。 18歳からWorld Youth Choir(世界青少年合唱団)の日本代表として国内最多の11セッションに参加させて頂き、以降WYCから派生したTime Ensembleという少人数のボーカルアンサンブルに所属し、これまでに50を超える国や地域で音楽活動をさせて頂いています。平たい言い方かもしれませんが、合唱を続けることによって、世界は繋がっているんだと実感させてもらう人生を生きております。

富本泰成

富本泰成 Yasunari Tomimoto

Countertenor

子供の頃から歌とゲームが好きだった私は、ゲームの世界を華やかに彩るキャラクター達の声に魅せられていました。 そしてそれはいつしか憧れに変わり、声優の仕事に興味を持つようになりました。 放送部が強い高校に進学し、期待に胸を膨らませた入学式の日。合唱部が披露したアカペラの校歌合唱に、稲妻に打たれたような衝撃が走りました。 それまでは無伴奏の合唱というものを体験したことがなかったため、「人の声の重なりだけで、こんなことが出来るんだ」という感動と驚きで、鳥肌が立ったことを覚えています。 その後、放送部と合唱部に入部し、二足のわらじを履いて高校生活を送ることになりますが、高校2年生の時に指導にいらしたボイストレーナーの先生の声を聞いた瞬間に「芸大に進学しよう」と決意をしました。 奇跡的に芸大の声楽科に現役合格することが出来、芸大の先輩が立ち上げた合唱団に入団。数々の国際合唱コンクール、国際合唱フェスティバルに参加する中で、何度も「人の声って、すごい!」と感じられる、自分の価値観を打ち砕いてくれる素晴らしい演奏と出会うことが出来ました。 そのような演奏に出会った時に、喜びや驚き、憧れのほかに、悔しさのような感情を抱くことが次第に増えていきました。「自分もこのような演奏ができるようになりたい…」と。 そんな気持ちがあり、6人組の小さなアンサンブルを作ることから、私の音楽活動は始まりました。 混声6名のアンサンブル、Vocal Ensemble 歌譜喜です。 そして、女声8名の八重桜、男声7名のemulsionと、編成が異なる計3つのアンサンブルを立ち上げました。 アンサンブルの活動を続けていく中でも、世界のさまざまなアーティストの演奏を聴き、憧れと悔しさは大きくなっていきました。 その中で「自分の人生で、これほど大きな感情を湧きあがらせてくれるもの音楽だけだ。自分の人生を彩ってくれているのは音楽に他ならないんだ」という気づきがありました。いつの間にか、自分にとって本当になくてはならないものになっていました。 そして、素晴らしい世界を教えてくれたアーティストたちのような活動を、日本で行なっていきたい、という夢を持つようになりました。 そうすることで、多くの人が(かつての私と同じように)人と声を合わせることの奥深さにハマっていき、「合唱」を人生の相棒として、仲間たちとより良く生きていけるのではないか、と。 そのような夢を追うことが出来るのも、同じところを見て、私と一緒に音楽をすることを楽しんでくれるメンバーたちのおかげです。 合唱の素晴らしさ、人と声を合わせることの素晴らしさを大くの人に伝えていきたい、という大きな目標を抜きにしても、彼らと出会えた幸せを噛み締めながら、自分の憧れへと近づいていけるように、メンバーたちと歌うことを心から楽しんでいきたいです。 私はこの会社の取締役として、彼らに感謝の気持ちを十分に示すため、全力で頑張っていきたいです。

山中さゆり

山中さゆり Sayuri Yamanaka

Soprano

私の合唱との出会いは、高校の音楽部(合唱部)です。なぜ入部したかというと、生徒は必ず一つ部活に所属しなければならなかったからです(笑)人前で歌も歌ったこともなかった私は、入部後も非常に戸惑いましたが、練習を重ねていくうちに、自分の声がどんどん成長していくのがわかり、皆で綺麗にハモった時の感動を今でもはっきり覚えています。 歌を始めたきっかけは不純ですが、その時の感動がやみつきになり、今でも歌う仕事を続けています! 高校卒業後、さまざまな音楽作品に触れ、音楽性やテクニック、人間性までも成長させてもらいました。歌うことの楽しさを忘れずにこれからも歌っていきたいです。

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